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鎌倉音頭

鎌倉音戸武楽

誰もが歌い踊れる「音頭」を

CDが完成、普及目指す

「鎌倉独自の音頭を作って色々な人に踊ってもらいたい」。こんな活動が今、形になろうとしている。中心となっているのは、西鎌倉在住の北原富士雄さん。きっかけは2年ほど前。当時、自治会長を務めていた北原さんは、住民から「誰もが参加できる鎌倉独自の歌や踊りを作れないか」という相談を受けた。
その時思い出したのは、出身地の長野県伊那市に伝わる「山室音頭」。幼い頃から祭りや祝い事の度に踊っていた、楽しい日々がよみがえってきたという。
「音頭には地域を一つにする力がある。鎌倉でも老若男女、外国の人も歌い踊れる音頭を作ろう」と決意した北原さんは、昨年末に詩を完成させた。その後、知人を通じて岩村充起さんと徳永洋明さんに作曲を依頼し、今年初めには2つの「鎌倉音頭」の譜面が出来上がった。

多彩な才能が集結

構想の実現に向け、このほどCDが完成した。8月に行われたレコーディングで歌を担当したのは市内在住の声楽家・村田望さん。二人に面識はなかったが、村田さんの声に惚れ込んだ句田原さんが「ラブコール」を送り続けついに承諾を取り付けた。村田さんは「普段演奏するクラシックとは全く違い戸惑いもありました。私自身も鎌倉で生まれ育ったので音頭が故郷に広まり残ることになればうれしい」と話す。
また振り付けは、武道と伝統芸能を組み合わせた芸能「武楽」を創始し、日本はもとより世界中で活躍する舞踏家の源光士郎さんが担当するなど、多彩な才能が集まっている。「まだ取り掛ったばかりだが、実際に歌を聞いたことでイメージが膨らんできた」と源さん。「武道やお茶の所作を取り入れ、踊ることで日本文化を知ることもできるものにしたい」と言う。
北原さんは「今後は地域の祭りやイベントで披露したり、商店街でBGMとして流してもらえたら。学校の行事などでも取り入れてもらえるように働きかけたい」と話している。CDの貸し出しなどに関する問い合わせは☎・fax0467・31・3608北原さんへ。